みなさまこんにちは!
モデリング初心者のモデ子です。
3Dモデリングのフリーソフトを使って
モデリングから造形までをやってみようという、この企画。
前回は造形準備ということで、ネコのデータを
造形に相応しいデータへ修正を行ないました。
今回はついにメタセコイア最終回。
発注した造形品が完成してきます!!
と行きたいところなのですが、ここでトラブル発生。
「モデ子、悪いけどこれオブジェクトひとつになってないけど。。。
シェルをひとつにまとめてくれないと発注できないよ!?」
なっ・・・・なにぃ~!?
だってメタセコイヤでは確かにオブジェクトをひとつにしたのに。。。
どうやらメタセコイヤ上でオブジェクトをひとつにしても、
あくまで見た目だけで、データとしては、ばらばらの状態だということが判明。
ちなみにメタセコイアでも有償版であれば「ブーリアン」という機能を使って
ひとつにまとめることが出来るそうですが、、、
モデ子は貧乏なので無料版。。。
どうにかしてシェルをひとつにしなければなりません。
無料でやろうと思うのがおこがましかったのか、と諦めかけたその時。
困ってるみたいだね!
実は、シェルをひとつにしたいときには便利なフリーソフト「Blender」があるんだよ!
Blenderは3Dのモデリングソフトで、こちらもメタセコイアと同様に、有名なモデリングフリーソフトだよ。
今回はこのBlenderを使って、シェルが複数ある問題を解決していこう!
シェルをひとつにまとめよう
さっそくBlenderを立ち上げます。
↑Blenderの初期画面
手順1
メインメニューの[File]→[Import] から
シェルをひとつにしたいデータを読み込みます。
手順2
データが読み込めたら、下部のメニューで[Edit mode] を選び
キーボードで「p」を押します。
「p」を押すとセパレートの設定が選べるようになるので、
一番下の[By loose parts] を選択。
画面右側のツリーに、現在のデータがいくつに分かれているのか表示されます。
(それぞれのシェルはMeshとして表示される)
※表示されない場合は右側の表示の切り替えを[Outliner] に変更します。
手順3
今回の場合は、Mesh から Mesh.008 まで
合計9個に分かれていることがわかりました。
まず、Mesh(無印のもの)を左クリックで選択します。
手順4
右側のMeshツリーの下にタブで選択出来るところがあるので、
タブの中から [Modiflers](スパナのマーク)→[Add modifler]→[Boolian] を選択
手順5
ブーリアンの編集画面が出てくるので、最初に選択した
Mesh(無印のもの)とくっつけたい相手をobject欄で選びます。
今回の場合は最終的にはMeshは全部ひとつになるので、
Mesh.001から順々に選んでいきましょう。
手順6
ブーリアンする相手を選んだら、ブーリアンの Operation から
[Union] を選び、 [Apply] で決定します。
※ここで Operation が [Intersect] などの他の指示になっていると、Meshは足し算ではなく、引き算されたりしてしまうので必ず [Union] を選んでください。間違えてしまった場合は[Ctrl+z]で戻ります。
※ [Apply] する前に、再度[Boolean] を選べば、
複数をシェルを一度にブーリアンすることも出来ます。
今回は間違えないために、ひとつずつやっていきます。
手順7
これで最初に選んだMeshとMesh.001が一緒になりました。
確認のためツリー上でMesh.001の表示を消してみても、
形状が欠けないか確認してください。
※表示の消し方はメタセコイヤと同じです。
ツリー上で目のマークを消せば表示しなくなります。
確認できたら、Mesh.001はもう必要ないので
ツリー上で選択→右クリック→[Delete] してしまってください。
手順8
ブーリアンする相手をMesh.002~008に順に変え、
Mesh(無印のもの)だけになるまで、手順3~7を繰り返します。
これでようやく・・・
完了!
サイズを確認する
Blenderではサイズを確認することが出来ます。
データをImportした状態でキーボードの「N」を押すと、
右側に現在のデータに関する数値が出てきます。
Dimensionsが現在のデータのサイズを表しています。
サイズを変えたい場合は直接数値を変えるか、キーボードで「S」を押してから
マウスでドラッグすれば、全体的な比率を変えずにサイズを変更するが出来ます。
ふう。。。思いもよらないトラブルもありましたが、これでようやく完了です。
メタセコイアはもともと造形用のデータを作れるソフトではないので、
造形に使うためには色々なソフトを介する必要があるようです。
さて、、、発注から待つこと2週間。
無事に造形されました!!
↑白い樹脂なので写真だと顔がちょっと見にくいですが、、、
直接見るともっと見えます。
PPは、表面はざらざらとした質感で、色は真っ白というより半透明っぽい白です。
↑大評判のおしりです。ぷりっ!
↑上から見た図
よく見ると年輪のように積層が見えます。
↑黒い缶スプレーで塗装してみました。面の粗さが良く見えます。
が、顔はよく見えるようになりました。
メタセコイアならではの丸い質感で、とっても可愛いネコが出来上がりました~。
フリーソフトなので気軽にトライできるうえに、
結構しっかりしたものが出来上がったので驚きました。
これなら絵を描くような感覚で次々にモデリングできちゃいそうです。
みなさんも是非挑戦してみて下さいね!
☆モデ子☆