前回までの作業でシリコン型の片側が出来たので、
もう片方の型を作っていきます。
シリコン同士がくっ付かないように、シリコンの部分に離型剤を塗っていきます。
(湯路の部分に割り箸を使っているところは、そこにも塗っておきます。)
離型剤が乾いたら、型取りブロックをもう一度組み直して型枠を作ります。
前回同様にシリコンを容器にとって、規定の分量の硬化剤を加え良くかき混ぜます。
かき混ぜた直後はシリコン内に気泡が多く混ざっているので、10分くらい放置して
気泡が抜けるのを待ちます。
シリコンから気泡が程よく抜けたら、前回と同じ容量で
シリコンを高い所から落とすように流し込みます。
注意してやっても、どうしても気泡が混ざってしまうので、上下に振動を加えて
出来るだけ気泡が抜けるようにします。
その後は、シリコンが固まるのを待ちます・・・
一晩放置してシリコンが固まったら、型枠を取り外します。
(ここでは違うシリコンを使ったので、ちょっと型の色が違っています。)
その後、型が壊れたりしないように、出来るだけ慎重にシリコン型同士を開きます。
一見上手くいっているように見えますが 実は・・・
腕の結合部分が切れちゃいました・・・(汗)
最初に粘土に埋める角度がイケてなかったのです。
部品同士の結合部分が型の抜き方向に対して
真横方向になるように粘土に埋めてしてしまったので、
型を開ける時にこの部分で横にスライドさせないと
型が抜けないことになってしまっていました。
シリコン型なので多少のアンダーカット(→型用語で、型を開く際に
型に引っかかって抜けない形状のこと)なら無理して抜いてしまえるのですが、
限度を超えていたみたいです・・・
もっとこの部分を考慮して、角度を傾けて粘土に埋めるべきでした。
完全にしくじりました・・・
動揺しつつ「接着剤でくっ付ければいいや」と思い、
ホームセンターに接着剤を買いに向かいましたが・・・
シリコンがくっ付く接着剤が売ってないではないですかっ!
シリコンって接着できないの?・・・まずい・・・
と思ったのですが、ふと冷静になって考えると・・・
いい事を思いつきました。
上の写真の黒く塗った部分をカットして、くり抜いて・・・
このような感じにして・・・
もう一度、原型を型にセットしてこの部分にシリコンをもう一度注入し
シリコンが固まるのを待ち・・・
こんな感じの小さな別ピースを作成しました。
これなら取り外し可能なので、なんとか行けそうです・・・
ということで、なんとか問題は回避できたので
その他の部品も同様に作業を進め・・・
上半身以外の部品は上手くいきました・・・
次回はこれらのシリコン型に、空気を抜くための空気穴を設けて
いよいよ樹脂を注入して複製の工程へと進みます。
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