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CGからフィギュア「注型について」 vol.14

前回、ついにフィギュアが完成した訳ですが、

せっかくなので、今回仕上げた造形品をマスターモデルにして、
シリコンで型をとって複製を行う「注型」までやってみることにしました。


私は、注型などしたことが無かったので、いろいろと
注型の仕方について調べてみました。

そんな訳で、実際の作業について書く前に
簡単に注型の仕方をまとめてみたいと思います。
一般的な注型のやり方は、以下のようになります・・・

1.


これから複製するものの原型となるモデルを作ります。
今回は、これに光造形品(仕上げしてサーフェイサーを吹いたもの)を使用します。

2.


マスターモデルを囲うように、プラ板や木の板などで外枠を作ります。
底には適当な板を敷いておきます。

3.



枠の中に粘土を盛って、マスターモデルを半分粘土に埋めます。



断面で見ると上図のような感じです。

シリコン型から、原型や複製品が抜きにくくなってしまわないように、
出来るだけマスターモデルの最外形のところまで埋めるようにしておきます。

このときに盛った粘土の面が、シリコン型の分割位置になります。
マスターモデルと粘土の間に隙間があると、上手く型がとれないので
結構気を付けなくてはなりません。

4.



割り箸などの適当な棒を粘土に埋めて、樹脂を
流し込む湯口と空気を抜くための空気穴を設けます。

これらは、シリコンの型が出来てから
カッターなどで型を切って作ることも出来ます。

5.



粘土に適当な大きさの穴を設けます。

こうしておくことで、シリコン型にダボ形状が出来るので、
型を合わせる際に位置がズレるのを防ぐことが出来ます。

穴をあけたら、粘土と割り箸部分に離型剤を塗って、乾かしておきます。

6.



シリコンを必要な分だけ容器に移します。

7.



シリコンに規定の割合で硬化剤を入れます。

8.



シリコンと硬化剤をよく混ぜます。
混ぜた後は10分くらい放置して、気泡が抜けるのを待ちます。

9.



シリコンから程好く気泡が抜けたら、空気が混ざらないように
注意しつつ、型枠の中にシリコンを流し込んでいきます。

10.



シリコンを入れ終わったら、底板ごと持ち上げて振動を加えると気泡が抜けやすいようです。
その後、1日くらい置いておくと完全に固まります。

11.



シリコンが固まったら、ひっくり返して枠を外します。

12.



粘土を綺麗に取り除きます。

13.



外枠を付け直して、シリコンと割り箸の部分に離型剤を塗って、乾かしておきます。

14.



前回と同様にシリコンを流し込みます。

15.



シリコンが固まるのを待ちます。

16.



シリコンが固まったら、枠を外します。

17.


シリコン型を開いて、雄型と雌型を離します。

18.



型から、マスターモデルと割り箸を取り外します。
これで、シリコン型は完成です。

湯口や空気穴を設けていない場合は、この段階で
カッターナイフなどで型を切って作ります。

19.



樹脂を流し込む部分に離型剤を塗って乾かします。
その後、型を合わせてガムテープなどで目止めし、
ゴムバンドなどで固定します。

20.



樹脂を規定の量ずつ計り、容器に移します。

21.



容器に移した樹脂を良く混ぜます。

22.



樹脂を型に流し込み、樹脂が固まるのを待ちます。

23.



樹脂が完全に固まったら、型を開けます。

24.



複製品を型から取り出します。

25.



不要なランナー(シリコンを注ぎ込むための湯路)、
バリ(分割位置ではみ出して固まった箇所)などを
綺麗に取り除いて、完成です。

ということで、上記の工程を実際に行ってみましたので、
次回からはその様子をご紹介します。

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CGからフィギュア「接着・サフ吹き→完成!!」 vol.13 を読む

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