前回までの作業でシリコンでの型取りができたので、次に
樹脂注入時に型から空気が抜ける様に、型に空気穴を作ります。
実は、注型の作業をするにあたって、できるだけ失敗が少なくなるように、
最初の段階で形状が単純な台座部品を使用して、型取り~複製の工程を
一通り行っていました。
↓が最初に取った台座のシリコン型です。
型取りの段階で湯口と同じ様に、空気穴を設けていましたが、この型に樹脂を流し込むと・・・
空気が抜けきらずに、形状が欠けた状態になってしまいました。
複製失敗です・・・
考えてみれば単純なことなのですが、空気穴は型形状の最上部に空けておかないと、
樹脂を流し込んだ時に空気が型の中に閉じ込められてしまい、その部分の形状が欠けてしまいます。
そこで解決策として、型の最上部にカッターナイフで空気穴を追加しました。
空気穴が太いと、その分複製品の仕上げ作業が面倒になることも分かったので、
極力細くV字の溝形状で穴を作成してみました。
この状態で、再び樹脂を流し込むと、
上手く複製できました。
穴が細かったので、上手く空気が抜けるか心配したのですが、
最上部に空けておけば、穴は細くても問題はないことが分かりました。
ということで、以上の経緯を考慮の上、それぞれの型に
カッターナイフで空気穴を開けていきました。
以上で、シリコン型の準備は完了しました。
後はこれらの型に樹脂を流し込んで複製を取っていくのみです。
その模様は、また次回・・・
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